環境税なんかいらない(ガソリン税の用途変更を真剣に検討しよう) 
 作成:2004/10
★2005.11 いよいよ、ガソリン税の一般税見直し・環境用途への変更の議論が政府でも始まりました!
最近、環境税(炭素税など)を日本でも導入が検討されていますが、これについては増税であり、様々な議論が沸いています。新税の設立に反対の声も非常に多いです。(特に経産省、経済界{経済連}が日本の産業を弱める可能性があり、反対の意向を示しています)
しかし、環境税を新規に設定し増税する必要はありません。ガソリン税の用途を変更すればいいだけです。
■現在のガソリン税は1リットルあたり53.8円
つまり市販のガソリンの約半分は税金なんです。ここまでは、石油連盟やガソリンスタンドのアピールなどで知っている人は多いと思います。
■本当のガソリン税は1リットルあたり28.7円だった
 実は今のガソリン税は、国が暫定的に増税して徴収しているんです。これは、正確には「租税特別措置法」という法律で暫定的に増税しているんです。この法律が適用されたのは1974年ですので、30年間、暫定のまま徴収してるんです。
■ガソリン税の用途は、道路整備に利用されている
 ガソリン税は目的税でありほぼ全額が、道路整備、空港対策、石炭対策などの特定財源として利用されます。しかし、この用途の圧倒的な割合(8割以上)が道路整備に使われているんです。


■ガソリン税を本来の税率に戻し、残りを環境対策税にしたらどうか?
 ガソリン税を本来の税率に戻し、差額の25.1円(58.3-28.7円)を環境目的に利用してはどうでしょうか。
■7379本の風力発電
 ガソリン税の税収は平成16年で3兆1400億円です。これを本来の税率にすると、差額として、1兆4758億円が浮きます。これを環境対策に利用してみてはどうでしょうか。
例えば、1000kWの風力発電は1本2億円くらいです。この全額を風力発電建設に利用したら、7379本建てることができます。出力738万kW。現在の日本の風力発電はまだ100万kW以下。2010年目標でやっと300万kW。一気に目標達成です。
(なお、現在のNEDOが実施している設置費用の1/3の補助でよければ、本数は約2万200本、2214万kWになります。あっという間に世界一ですね)
太陽光発電 1家に3kWを1台。価格200万円としたら、73万7900世帯。総出力221万kWとなります。これは大型原発2基分にもなります。
いずれも、たった1年でこれだけのことができるんです。この金額を毎年、環境設備に投資したら、案外環境問題(CO2削減)は簡単に実現できると思いませんか。
既得権益者も参加しよう
 ガソリン税を本来の28.7円に戻せという声は毎年石油連盟や石油会社が訴えていますが、全く戻る見込みはありません。このままいけば、今後30年以上、暫定措置による増税になるかも知れません。
 これはなぜか。道路財源だからです。この財源には土木関係を中心に大きな利害が絡んでいます。措置法を撤廃すると、道路整備という既得権益が大幅に縮小します。
暫定措置については毎回議論になりますが、道路族と呼ばれる政治家などの圧力で暫定の継続が続いています。これでは、改正は難しそう。
では、既得権益者もこの財源に参加してみてはどうでしょうか。風力発電は、土木建築工事です。洋上風車などだったらかなり土木工事が必要です。
 無理に道路整備にこだわるのではなく、既得権益者も風力発電などの土木工事に参加してみてはいかがでしょうか。
 また、1万本の風車を立てれば、コストも一気に下がります。現在、風力発電はドイツとデンマークの独壇場です、日本国内でも日本製風車はまだ割合が低いです。しかし、これにより、一気に日本が世界のトップに踊りでて、輸出で外貨を稼ぐことができると思います。現在、ドイツ、デンマーク、スペインなど欧州、アメリカ、そして中国、インドなどの発展途上国も風力発電を積極的な導入を進めています。風力発電のマーケットは、非常に大きく、将来性も期待できます。

ガソリン税の用途をちょっと変更するだけ増税なく、環境問題を一気に改善できる。こんな考え方はどうでしょうか?

★公共事業も一度大きく見直しをして、環境を破壊する公共事業はもうやめて環境に貢献する公共事業をしませんか?
2005.1 追記
環境税については、いりいろ勉強していますが、なかなかガソリン税を下げて、環境税というのは政治的に難しいようです。この議論は別にして
今、環境税をどうやって導入するかも平行して考えたいと思います。
環境税研究会参加の所感はこちら
2008.2 久々に追記です。ガソリン税の暫定税率の騒動が、ここまで祭りになってるとは、大本望です。しかし、福田総理とか冬柴国土交通大臣とか役人の言動を見ていると、かなりコミカルに見える。
そもそも、ガソリン税とか(正確には揮発油税と地方道路税の総称)ネーミングにセンスを感じない。もっと、堂々と名前を変えたらどうだろう。命名!
「道路どんどん作ろう税」
これなら、分かりやすいじゃん。暴走族を珍走団と名づけた2ちゃんねるのムーブメントを考えれば、みんなで、政府・自民党が欲しい税金とは「道路どんどん作ろう税」だと教えてあげよう。
更に追記>2004年執筆から社会事情が大きく変わってきたので、2008年バージョンのガソリン税のあり方を提案したいと思います