風力発電の未来(個人的な願望を含む将来像です) 作成2003/2
風力発電の未来はどうなっているのでしょうか?この数年で日本各地に風車が急増しました。風力発電ブームとでも言える雰囲気です。
しかし、風力発電にも問題点も多いです。大きな問題点は電力が安定しない点でしょうか。

■水素製造プラントとして
この点については、今後、燃料電池時代の到来に向けて水素供給源として風力発電を生かせないかと思います。
風力発電に適した場所はたいてい電力線のキャパシティの少ないエリアですし、また不安定な点も電力として使いにくい。そこで、風力発電を送電線で電気として送るのではなく、水の電気分解で水素を作るプラントとして活用できないだろうかと思います。
(無論、今度は水素のインフラが必要になってくるという問題点はありますが)
水素(あるいは水素を含む燃料{水素キャリア})としてエネルギーを貯蔵できるようになれば風力発電の不安定さも問題にならない気がします。
燃料電池の時代に、風車の下にある水素スタンドで燃料を給油する光景。こんな姿が将来でてこないでしょうか?

■風車はもっと増やせるに違いない
また、北海道は風力発電所が非常に多い場所です。苫前の5万kW級のウィンドファームなど風車がいっぱいというイメージがあります。しかし、実際に北海道を走ってみると、その大規模ウィンドファームも北海道の大地では小さな存在と感じます。そして風車が建設できそうな場所はまだまだいっぱいあるという印象を受けました。
もっと、もっと風力発電を増やせないかと思います。例えば北海道だけでも100万とか200万kWの発電規模にして、風力がメインのエネルギーで、補助的に火力発電などを利用するというように出来ないかと思います。
なお、北海道では泊原発(100万Kw級)を増設するようです、一方、風力発電の受け入れ量は25万Kwに制限しています。が、せっかく風という膨大な量のエネルギー資源があるのに、これは凄くもったいない。北海道はバイオマス資源も多いので、自然エネルギーアイランドになる事ができるのでは無いかと思います。

■風力発電をベース電力に
現在は原子力がベース電力として、メインにいますが、風力発電を「ベース電力」とする考え方です。
風力のような不安定な電力をベースにするのは良くないのではという考えもありますが、例えば原子力発電は常に一定に発電しなければいけないという逆の問題で電力変動を火力発電や揚水発電で調整している。
結局は電力の変動バランスは火力発電などが行っている。
であるなら、風力発電という不安定な(変動する)ベース電力でも対応できるのはないかと思います。

※実際にデンマークでは、風力エネルギーが大きなウェイトを占めており、風力発電を「ベース電源」と位置付けています。

<ベース電源>
 原子力=変動させにくい電源→他の負荷追随性の良い電力と組み合わせが必要
 風力 =変動する電源→他の負荷追随性の良い電力と組み合わせれば利用できる

■未来を託すことのできるエネルギー
私が風力発電が好きな理由は、透明性が高く、未来に悪影響が少ないエネルギーだからです。
原子力は核廃棄物を未来に残します。火力発電は地球温暖化問題や環境問題を未来に残します。
風力発電は、未来に悪影響はほとんど与えないと思います。
その点だけでも風力発電は、未来の世代に自信を持って誇れる発電システムではないでしょうか?