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AIRDOは何故潰れたか?
このようなタイトルの本もでていると思いますが、元AIRDOファンとして、応援していた一人として、このAIRDOが潰れたのかを考えてみました。
最大の理由、それは
北海道だから
これでは何の事かわからないかも知れませんね。しかし、北海道だから・・・という要素はいくつもあります。
●北海道経済界が興味を示さなかった
AIRDO創設時、道内の多くの大手企業が無関心でした。商工会議所の頭目の土建会社などは、AIRDOを否定していたようですし。市民サポーターや中小企業の支援はあったものの、大手企業の支援が無かったことが、最初の躓きだったのかも知れません。
●飛行機は高速道路を走らない
実はこれは大きな要素だったのかも知れません。北海道では、殆ど利用されない高速道路でも、各地で作られています。これは公共事業として大きいからでしょう。もし、飛行機が高速道路を走る乗り物で、新たに空に高速道路を作るのなら、きっと北海道中の土建業者の支援を得られたでしょう。
一方、今北海道では一生懸命北海道新幹線を誘致しています。北海道新幹線とAIRDOのような空路との競合はあまり考えにくいですが、どちらかといえば公共事業の要素の多い北海道新幹線を支援するのは自明です。
●おおらかすぎる
企業経営についても、甘すぎという感が否めません。素人の会社ですから仕方が無いのかも知れませんが、それでも、飛行機のリースの問題(高いし、運用開始時期もヘンだった)、東京での知名度の低さ(マーケティング力の無さ)、他社との差別化の無さ・・・北海道のおおらかさが裏目にでてしまった感じです。
●資金の逐次投入
これは北海道だからではないですが、AIRDOの経営が悪化すると、その都度、ちょっとずつの資金投入でその場をしのいでいた感じがあります。このような状況下では資金の逐次投入は単なる延命策でしかなく、本来は最初の段階で一気に資金投入し、病巣を一掃しなくてはならない。でも、AIRDOの場合は、そうではなかったです。
●地域エゴ
AIRDOが出来た際や、役所がAIRDOを支援を発表した際に他の空港のある地区では札幌だけ優遇するのはおかしいとの意見もありました。しかし、これはどうなのでしょうか。AIRDOの設立目的は高い札幌-東京の航空料金を下げる事が目的であり、それが北海道の活性化になると判断したものです。札幌だけを発展させようと思ったものでは無いでしょう。それに確かに札幌中心の発展になっても、札幌が発展すればその連鎖反応で道内各地が連鎖的に経済発展することは可能なはず。また、千歳空港をハブ空港にして、AIRDO+地域コミューターとする方法で、一緒に発展していく手法もあったはずです。しかし、そう考えない人も多かったようです。
●役所頼み
創業者の故浜田社長が亡くなった後、AIRDOは北海道庁に助けを求めました。そして事実上の第3セクターのようなものになってしまった。しかし、派遣された社長。最初の人はJALのOBだったと思いますが、いきなり「喫煙席の復活」そんな低レベルな戦略しかとれなかった人だったし(喫煙席は失敗してすぐ廃止)。その後には、道庁から、出向で社長が派遣されたけど、どうみても単なる天下りみたいで、とてもベンチャー企業の社長という雰囲気ではなかった。結果として、AIRDOは破綻し、現在はANAの傘下になってしまいました。
結局、北海道の風土である「お役所頼み」がAIRDO破綻の一因にもなっていると思います。

以上のように、AIRDOが潰れたのは、やはり「北海道」だからなのかも知れません。
このような書き方をするのは、北海道に住んで、北海道が気に入り、またAIRDO創業時からのファンとしては非常に残念なのですが、実際には北海道だからAIRDOは潰れたのか知れません