北海道まるごと発信身近な出来事   エアドゥの研究

保険としてのエアドゥ(99/6)
優位性の無くなったエアドゥにあえて乗る理由
大手の特定便割引の値下げ攻勢や整備委託先の日本航空の整備費用の値上げ要求でエアドゥが苦境に立たされています。エアドゥは状況から考えると決して、低コストな航空会社ではないと思いますが、この状態がずっと続くようであれば存続は難しいでしょう。無論、大手航空3社の特定便割引の投入も新参者排除の動きでしょうし、その点ではエアドゥはまさに正念場といえるのかも知れません。
先日(6月)に羽田発の早朝便に乗りましたが、乗客はわずか19人(搭乗率7%以下)という状態を体験しました。3月に乗った新千歳発が満席だったことを考えると、非常に厳しいことは肌で感じています。
一方、エアドゥの存在とは何かを考えて見ます。

もともとの経緯は、航空料金が高いことが北海道の発展のマイナスになっていること。これを解消したいというのが目的と思います。その意味では、エアドゥの存在は、大手航空会社の航空料金を大幅に下げさせることとなり、その目的は達成されていると思います。私も出張がしやすくなりました。

では、もうエアドゥの目的は達成されたのでしょうか?
安くなったのは、エアドゥの前後便だけです。(昔からある特定便割引もあることはありますが)それ以外の便は安くなっていません。例えば札幌から東京への日帰り出張で帰るときの便、夜8時頃の便は特定便割引は無く、普通に乗るとかなり割高です。
その意味では、エアドゥが導入をすすめている2号機は重要な役割を持ちます。
現在、エアドゥは1日3往復。つまり大手航空会社は6便のみを安くすればエアドゥ包囲網は完成です。
もし2号機が導入された場合、大手航空会社は12便を安くしなければなりません
一方、大手航空会社の新千歳−羽田便は、日本航空13便、全日空14便、日本エアシステム11便となっており、つまりほぼ全便をエアドゥの価格に合わせる必要があります。
このとき本当の意味で、北海道と東京の距離が近づいたといえるでしょう。

エアドゥが無くなったらどうなるか?
エアドゥがもし、無くなったらどうなるのか。恐らく、今の大手3社の特定便割引は無くなるでしょう。
今年の夏の繁忙期の航空料金は26000円となり、特定便割引も無くなります。しかし、ちょっと待ってください。今までは繁忙期は25000円だったはずです。実は値上げしているんですよね。(6月現在の料金は24700円)
また、この価格は大手3社横並びのようです。かつて航空料金の自由化の時も値下がりになるのではなく、3社横並びで値上がりになったと聞いています。夏の繁忙期の価格も3社横並びでしょうし、恐らく競争原理は働いていないと思います。
エアドゥが無くなったら
やはり、昔に後戻り、高い航空料金となるのは確実でしょう。団体ツアーなどでは非常に安いでしょうが、ビジネス利用などを考えると、高い航空料金は北海道の経済を考えても阻害要因となるのではと思います。

つまりエアドゥは存続してこそ意味があります。
エアドゥ自体の輸送能力は知れています。しかし、エアドゥのもたらす総合的な経済効果を考えるとエアドゥは北海道にとって必要な存在ではないでしょうか。

現状、エアドゥの価格は、特定便割引では優位性はありません。格安チケットを利用すれば、エアドゥより安いものも既にあります。
しかし、エアドゥを利用してほしいと思います。今の安くなった航空料金を維持するための保険という意味で・・・