北海道まるごと発信身近な出来事 

宇宙は好きですか(98/11) ※99/4追加
 余市宇宙記念館 スペース童夢を見て


余市町に宇宙飛行士の毛利さんの出身地を記念した、スペース童夢というテーマパークができました。

宇宙に関しては、私自身宇宙が好きで、かつてそれを仕事にしようとしたり(かつて航空関係の大学も受けた・・・が落ちた(T_T))、スペースシャトルの打ち上げをアメリカまで見に行ったこともあり、ちょっとこだわりがあります。   ですので、ここにいくのが非常に楽しみでした。
が、ここへいって私は絶句しました。ちょっと悲しい気分にもなりました。
感じたのは、ここを作った人は、宇宙が好きなのか?ということ。
 内容があまりにもお粗末としかいいようが無いです。一部のミニアトラクションは非常に宇宙を体験する良いものだとおもったのですが、メインアトラクションと思われるものについては、乗り終わった後、しばらく言葉がでませんでした。
 多分、このテーマパークを作る際、毛利さんなり宇宙飛行士・宇宙関係者等の専門家の監修を受けたのか、そして、これを作る責任者は宇宙を理解しているのか、宇宙が好きなのか?単に毛利さんの名や宇宙という名目で、金を使ってしまったのではないか?そう感じました。

もうすこし詳しく触れてみます。

非常に良いと感じたのは、月面の重力を体感できるアトラクションと、宇宙遊泳の姿勢制御を体験できるアトラクション。これは、擬似宇宙飛行士の気分になれます。このようなアトラクションがいっぱいあるといいなあと思いました。
が、それ以外が問題。
 まず、スペースシップというライド型のアトラクション。12人乗りの座席が動き、あたかも宇宙を飛んでいるような感じになる乗り物、いわゆるバーチャル体験型アトラクション。これについては、スターウォーズの世界みたいな感じで、東京ディズニーランドにあるスターツアーズに近い構成となっています。(正直、内容を真似している印象が否めない)
でも、ストーリー構成などがあまりに急すぎること、内容自体が宇宙体験型というより、単なる遊園地のアトラクションの構成に過ぎないこと。宇宙飛行士毛利さんのイメージで、ここに来た人はギャップを感じるかもしれない。また、この乗り物に乗る前に、ゲストの中から、船長を選んだり、役割分担とかを決めるのが、ただ決めて船長に景品を渡すだけで終わってる。あまりに子供だましなものだった。
 次に、シャトルフライトというスペースシャトルの形をしたフライトシュミレーターのような乗り物。これも、前述のスペースシップに近い内容。こちらは、各座席に操縦桿がついていて、順番に宇宙船を操れるといってましたが、実際は操れません。画面に座席番号がでたので操縦桿を動かしましたが、全然画面が勝手な方向に動くだけ。操縦しているという感じをだしているつもりなのでしょうが、逆にこれが不愉快です。動きもゲームセンターにあるフライトシュミレーターのほうがずっとレベルが高いと思います。
 この他、多目的シアターでは、先日の向井さんやジョングレン氏が宇宙に行った際のBS放送を大画面で流していましたが、この使い方ももったいない。
宇宙開発の歴史とかの映像を流してくれるといいのでは。(一応入場料とっているんだから、オリジナルの映像を流して欲しい)
コミュニケーションスタジオでは、インターネットとお絵描きができるパソコンコーナーですが、インターネットはともかくお絵描きについてはなぜあるのか疑問を感じました。
 どうも、このテーマパークのコンセプトが分からないし、宇宙という強烈な個性があるにも関わらず、なんら個性も何も感じられませんでした。また、ハードウェアはしっかりしている(というか高価)のに、ソフトウェアが全く伴っていない感じです。
正直、ここは非常に不満です。失望感も正直すごくありました。
 ただ、不満だけで終わらせては行けないと感じましたので、ここでは声を大にして意見を述べます。

このテーマパークは子供たちに宇宙をもっと身近に感じて欲しいというための場所だと思います。(毛利さんの意思もそこにあるのではと思います)
もっと、子供たちが宇宙を身近に感じて、宇宙を好きになるテーマパークとはどんなものか。これをもういちど考えて欲しいです。
つきの重力を感じるアトラクション、宇宙遊泳を擬似体験できるアトラクション、こういうものを多く取り入れて欲しい。ライド型アトラクションも、スターツアーズ(TDL)を真似するのではなく、もっと身近な宇宙を感じさせる内容にして欲しい。そして、子供たちが、宇宙に行きたい、こうすれば宇宙に行けるんだ・・・と実感できるものにしたらいいんじゃないかと思います。


残念ながら、この施設にはリピーターはつかないでしょう。
関係者については、もう一度夜空を見上げて、よく考えて欲しいと思います。

※北海道新聞99/4/2より
余市宇宙記念館の展示物「制作費は半額」
という記事がありました
余市町町議が、展示物製作に疑惑があると監査請求し、受理されたそうです
請求の内容は、展示物製作を余市町がソニーと約15億円で随意契約を結んだが、製作の大半を下請け会社に担当させており、町民らが入手した資料によると実際の制作費は7.5億円だったとして、契約の約半額で製作できたはずで町民が受けた被害を補填するための措置を講ずるべきとしているそうです

もし、これがほんとうでしたら、入場料(1200円)にもこのコストは含まれていることになります。つまり、
私も被害者であることになる。
この事実はぜひともはっきりさせてほしいと思います

しかし、これってソニーが担当していたのか?このほうが驚きです。

※「財界さっぽろ」という北海道の雑誌にこの宇宙記念館の話題がでていました。いろいろ問題がありそうですね
記事をみると宇宙記念館って第3セクターのようです。
ソニーが15億円で請負っていて、日本セルモという会社が下請けになっているようです。
記念館の運営費 年1.1億円
起債 19.1億円で償還20年。(これは経済音痴の私には?)
初年度入場者見込み 12.2万人  10年目で14.7万人
これについては、大きな疑問。入場者数を増やすにはまずリピーターの確保が重要。その点をどう捉えているのか。一般にアトラクションの更新がリピーター確保のカギといわれている。
展示物構成等を考えると子供の比率が高いと思われます。来場者分布を大人50%子供50%とすれば、入場料収益は約1.2億円。
したがい利益はほとんどない。
売店での利用単価を500円/一人。(食事やお土産物の構成を見て想像した)利益を20%とすれば(これは適当に数値をおいた)1300万円程度になってしまう。
実際のところはよくわかりませんが、その程度の来場者数ではあまり収益性が高いとはいえなさそう。これでは追加投資とかできるのかなあ。
一方、現状のアトラクションではリピーターの呼びこみは難しいだろう。擬似体験できるライド系なら、最近は大規模ゲームセンターにもある。多分最近できたマイカル小樽にもあるんじゃないかな。これらはハードの更新がしやすい。一方、宇宙記念館のアトラクションは専用設計だと思われるので更新が難しいと思う。この設備やソフトの更新をどうするのかが気になります。
果たして採算ベースに乗るのかリピーターは確保できるのか。今後の情勢を見守りたいです。(99/4)